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ここ数年ニュースで耳にするようになった、『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』についてお話しします。


『SFTS』は2011年に新しく発見された、『SFTSウイルス』がダニによって媒介される感染症です。

人が感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発症します。
主な症状は、発熱・消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛など)
その他、頭痛・筋肉痛・神経症状(意識障害、失語など)・リンパ節腫脹・出血症状(皮下出血、下血など)です。

致死率は6.3%~30%と報告されています。

感染経路はマダニを介したものがほとんどですが、感染血液などの体液との接触により人から人への感染も報告されているそうです。
今まで動物は感染していても発症はしないと思われていましたが、感染犬・感染猫がそれぞれ発症した例が、国内で各1件ずつ報告されています。
2017年7月30日には動物園で飼われていたチーターがSFTSに感染・発症し、死亡したと報告が出ています。
また、最近では衰弱したノラ猫に咬まれた人がSFTSを発症し死亡したという事例も確認されています。
(※ただしこれに関しては、その猫がSFTSに感染していたのかは不明であり、またその猫に咬まれたことが原因で人がSFTSに感染したのかは、まだ明らかになっていないようです。)

このような報告から、未だ解明されていないことが多いウイルスといえるのではないでしょうか。
その為、治療は、各症状に対しての対症治療しかなく、有効な薬やワクチンはありません。


マダニは草むらや農地、林、野生動物の生息する様な森などあらゆる場所にに潜んでいます。
はじめはとても小さく(3mm~4mm程)、動物の血液を吸血して生きています。
吸血時はあごを動物の皮膚の中に埋め込んで吸血します。
一度吸血しはじめると、お腹がいっぱいになるまで(約1~2週間)は吸血部位を離れません。
お腹がいっぱいになるとパンパンに膨れ、何倍もの大きさになって、やっと離れます。

もし、ペットや人間に吸血しているマダニを発見したら、無理に取ろうとしないで下さい。
無理に取ると、マダニのあごが皮膚の中に残り、炎症・化膿を起こしたり、取り除く際にマダニをつまむことで、マダニの体液を注入してしまうこともあります。
マダニを見つけたら、ペットは動物病院に、人は皮膚科に行かれることをお勧めします。



以上のことから、予防が大切といえます!
ペットのマダニ予防は欠かさずしてください。
マダニが生息しそうな場所に入る時は素肌をなるべく隠した方がよいでしょう。


ペットのマダニ対策は、当院へご相談下さい。


マダニが媒介する病気は他にもいろいろあります。
詳しくは、下記HPを閲覧して下さい。

【SFTSに関して】
厚生労働省 SFTSについて
厚生労働省 SFTSに関するQ&A
国立感染症研究所 SFTS

【その他 ダニ媒介感染症】
国立感染症研究所 回帰熱
国立感染症研究所 ダニ媒介性脳炎
国立感染症研究所 日本紅斑熱
国立感染症研究所 ライム病

【マダニ対策】
国立感染症研究所 マダニ対策、今できること



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