今年はマダニによる感染症(人に対して)の報告が多いようです。
日本の感染症法では「4類」に、6種類のマダニ媒介感染症が分類されています。
医師はこれらの感染症の診断を報告する義務があり、国立感染症研究所の1週間毎の集計によると、7月2日時点で過去最悪のペースで増えているそうです。
マダニ媒介感染症の報告で多いものとしては、『日本紅斑熱』『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』で、マダニ媒介感染症の90%を占め、『ライム病』『回帰熱』も少数ですが報告があるそうです。
『ダニ媒介脳炎』『野兎(やと)病』の報告はここ数年はないそうです。
実はマダニが媒介する感染症はこれらだけではなく、近年新しく発見されたものなどもあり、日本での患者が確認されていないものなど10種類以上あるそうです。
専門家の見解としては、マダニ媒介感染症の増加は、地球温暖化に伴い、イノシシやシカの生息地が広がったためとのことです。
『日本紅斑熱』『重症熱性血小板減少症候群(SFTS)』は西日本、『ライム病』『回帰熱』は北海道での報告だそうですが、コロナ禍の規制がなくなった今、多くの人が日本中を移動するので、関東にこれらの病気が入ってくるのも時間の問題かもしれません。
マダニは様々な動物に寄生し、近隣の公園や草むらなどにも潜んでいます。
また、人の感染症だけでなく、ワンちゃんやネコちゃんにも感染症を媒介します。
ワンちゃん・ネコちゃんにはマダニ予防薬を使用し、私たち人は服装などで防御しましょう!!
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