毎年9月1日は『防災の日』。
ペットとの防災について考えましょう!
皆さんは色々な災害に対して、何か備えていますか?
万が一のとき、あなたは迷わず行動に移せますか?
おそらく、避難セットなどを準備している方は多いと思います。
しかし、いくら充実した避難セットがあっても、瞬時に的確な行動に移せなければ重大な被害に遭ってしまうかもしれません。
まずは、いざという時にスムーズに行動に移せるように、ペットと共に日頃から準備や訓練をしましょう。
日頃の備えのポイント!!
【ペットのための準備】
【ペットのための準備】
- マイクロチップを入れておく(マイクロチップの登録も済ませておく)
万が一ペットとはぐれて、名札や狂犬病鑑札などが外れてしまったりしても、保護されたときに飼い主の元へ戻ることができます。 - ワクチンや狂犬病などの予防接種を欠かさず受ける
避難所や動物の保護施設などでは感染症が蔓延しやすい環境になります。
自分のペットを護り、他の子へもうつさないように配慮しましょう。 - ノミ・マダニ予防やお腹の寄生虫予防をしておく
避難所や動物の保護施設などでは寄生虫がうつりやすい環境になります。
自分のペットを護り、他の子へもうつさないように配慮しましょう。 - 健康管理をしておく
安定した避難生活を送るには健康が管理されている必要があります。
持病などがあっても、体調を安定させておくことが大切です。 - 清潔にケアしておく
不衛生な状態では、臭いの問題などで周囲の迷惑になってしまい、避難所に居られなくなる可能性も出てきます。
避難生活は大きなストレスがかかるため免疫が低下し、不衛生にしていることで更に健康に大きな問題をきたす可能性があります。 - ペットの情報カードをつくる
情報カードは万が一ペットとはぐれてしまった時はポスターの代わりになり、同伴避難できない場合は、お世話をする人への有力な情報となります。
☆情報カードの内容☆
ペットと飼い主の写った写真、ペットの全身写真、ペットの呼び名、種類、性別、
避妊・去勢手術の有無、生年月日、マイクロチップの番号、狂犬病の登録番号、
毛色、外見の特徴、性格、好きなこと(もの)・嫌いなこと(もの)、持病の有無・病名、
アレルギーなどの有無、薬の内容、かかりつけ病院(獣医師)、予防接種歴、
寄生虫の駆虫・予防歴、飼い主名、大まかな住所、連絡先、飼い主以外の連絡先、
その他必要と思われる事項、など
【ペットができるようにしておくこと】
- ペットを呼び寄せられるようにしておく
いざという時、ペットも恐怖で隠れてしまう可能性があるので、呼びかけたら姿を現し、飼い主の元まで来れるようにしておきましょう。 - キャリーバッグやクレートに慣らしておく
キャリーバッグに自ら入ってくれれば、迅速な避難ができます。
避難所ではケージやクレート、キャリーバッグ内で過ごす事になるので、この中でくつろげるようになっていると、避難生活中のストレス軽減につながります。 - 首輪やリードに慣らしておく
避難時や避難所ではペットが自由に動き回れるわけではないので、リードなどで動きの制限をする必要がでてくるかもしれません。 - 中・大型犬は靴に慣らしておく
避難時、瓦礫やガラス片などの上を歩く事もあります。
ペットのケガを防ぐため、移動時は靴を履かせましょう。 - 色々な食器に慣らしておく
特に猫は食器が違うだけで食事を摂らなくなってしまう子がいるので、普段から色々と使ってみましょう。 - 色々なヒトや動物に慣らしておく
避難所では知らない人や動物との距離が近くなります。
いちいち怖がったり攻撃的になっては避難所に居られなくなることもあります。 - 色々な音に慣らしておく
避難時や避難所では大きな音が鳴ったり、子供や他の動物の泣き声など騒がしくなる場合に、どんな音が鳴ってもゆっくりと眠れるように普段から色々な音に慣らしておきましょう。 - ペットシーツでも排泄ができるようにする
避難所でもペットシーツさえあれば排泄がスムーズに行えるようになります。
また、トイレ砂の種類にうるさい猫でも、ダンボールなどの簡易トイレにペットシーツを敷けば難なく排泄でき、片付けも楽になります。
【避難場所・連絡等の確認】
- 自宅や職場付近、通勤途中の避難場所の確認
必ずしも自宅に居るときに災害が起こるわけではありません。 - ペットと同行避難◇、同伴避難△のできる避難所の確認
◇同行避難:ペットを連れて避難所には行けるが、避難中はペットと別々の場所での寝食
△同伴非難:ペットと寝食を共に行う - ペットを預かってくれる親戚等の確認
- 避難所までのルートの確認
瓦礫などで道路がふさがれてしまう可能性もあるので、いくつかのルートを確認しておきましょう。 - 被災時の連絡先の確認
家族が必ずしも同じ避難所に避難できるとは限りません。
各通信会社、アプリ、自治体などの災害時伝言板など、家族で状況が把握・共有できるようにしておきましょう。 - ペットの逃げ込む場所を把握しておく
ペットがどこかに隠れてしまったとき、探し出すことに手間取っていては危険が迫ってしまいます。迅速に見つけて、共に避難をしましょう。 - 飼い主さん同士のつながりを作っておく
多くの飼い主さんと知り合いになっておくと、避難所等での情報交換や協力がしやすくなり、知り合いが居ることで精神的な安心にも繋がります。
【ペットの備蓄品・避難携帯品】
ペットの物資は人のものよりも手に入らなくなります。充分な量を備蓄しましょう。
1匹あたり7日分以上の量の食品・日用品を備蓄することが推奨されています。
ペットの物資は人のものよりも手に入らなくなります。充分な量を備蓄しましょう。
1匹あたり7日分以上の量の食品・日用品を備蓄することが推奨されています。
- ペット用の水(ケガをしたときの洗浄にも代用)
- フード・おやつ(食べなれた好きなもの)
- 薬(常用薬、下痢止めなどの常備薬)
- タオル(バスタオルはケージの目隠しとしても代用)
- ペットシーツ
- トイレ砂(処理用のスコップ)
- トイレットペーパー・ティッシュペーパー
- ウェットティッシュ(非アルコール性・被毛などの汚れ落しとして)
- 消毒用アルコール(手指用ではないもの・衛生管理、周囲への配慮として)
- ゴミ袋・ビニール袋
- 首輪・リード
- ガムテープ
- 食品用ラップ(食器の汚れ防止・包帯代わりとしても代用)
- ガーゼ
- 洗濯ネット/猫(逃走防止や治療時に使用)
- お気に入りのタオルやブランケット(ストレス緩和のため)
- お気に入りのおもちゃ(ストレス緩和のため)
- 消臭剤(周囲への配慮として)
- 洋服(周囲への配慮として)
- ペットの情報カード
いつ起こるかわからない災害に対して、備蓄以外にも様々な備えをしておくことで、ペットと共に少しでも冷静かつ的確に行動ができ、大切な命を護ることができるのではないでしょうか。
公的な援助は時間がかかります(特に動物の支援は)。まずは自分たちで備え、また、近隣の方とも日頃からペットを含め共に協力し合える関係・環境を作っておきましょう。
また、世の中は動物が苦手な方や、動物アレルギーのある方も沢山います。同行・同伴避難ができる場所でも、動物が平気な方だけが避難しているわけではありません。そういった方への配慮を忘れないように飼い主として心がけることで、ペットと安全・安心な避難生活を送れるのだと思います。
そしてなによりも最も大切なのが、飼い主さんが無事でなければペットを救うことができません!!
まずはご自身の身の安全を確保することが最優先です!!
今回の記事が取り越し苦労になることを祈ります。
★環境省や都道府県、市町村でもペットとの災害時のポイントや諸注意などをまとめていますので、ホームページや冊子などを読んでおくことをお勧めします。
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